温泉で健康づくり 

 6日、静岡県温泉協会西伊豆支部の温泉管理講習会において、「温泉で健康づくり」というテーマでお話をさせて頂きました。
会場は堂ヶ島温泉ホテル。久しぶりに西伊豆を訪れましたが、駿河湾からみる富士山はまた格別。普段眺める相模湾とは違った趣があります。(写真:伊豆市観光協会HP)
 ご存じのように伊豆には多くの温泉地があります。この身近な温泉を健康づくりに役立てることは大変有意義なことです。
温泉は泉質によって単純温泉や二酸化炭素泉など10種類に分類されており、それぞれ特徴があります。因みに、熱海温泉は保温効果の高い塩化物泉が最も多く約6割を占めています。
 温泉の作用は大きく3つ。温熱や浮力などの物理的作用、泉質による化学的作用、そして、温泉地の自然環境などを含めた総合的生体調整作用といわれるものです。
 東京都市大学の早坂教授と熱海の温泉療法医である内田先生らが行った調査で、温泉入浴習慣は高血圧や動脈硬化の予防に効果がありそうだということがわかりました。40℃-10分間の入浴で体温を1℃あげると、血管内皮細胞からNO(一酸化窒素)が放出され血管が拡張するということですから、上手な入浴は高血圧や動脈硬化の予防につながることが期待できます。
 ところで、最近は都会でも温泉に入ることができるようになりました。結構なことではあると思いますが、都会のビルの谷間で温泉に入ることにどれだけの魅力があるでしょうか。温泉の魅力とは、温泉プラス自然環境にあると思います。山の温泉なら木々の緑や川のせせらぎ、そして鳥のさえずり、海の温泉であれば波の音や潮風、そして海の香りなど。つまり、豊かな自然を五感で感じること、煩雑な生活から離れて非日常に身をおくことで心身共にリフレッシュできるのではないかと考えます。
 “治未病”が重要なテーマである昨今、自然の恵みである温泉をもっと活用すべきではないでしょうか。