粕谷大智先生を講師にお招きしました

8日、粕谷大智先生(東京大学医学部附属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任・心身健康科学博士)をお招きし、「東京大学医学部附属病院における鍼灸治療の実際」というテーマでご講演頂きました。
 粕谷先生は、東大附属病院において長年鍼灸臨床に従事され、数々の論文を発表しておられる鍼灸臨床の第一人者です。
 これからの医療は多職種連携の時代。鍼灸師もその一員として専門性を活かし役割を果たすことが重要とした上で、とくに①共通言語に基づくアセスメントやプラン、②コミュニケーション、③EBM(科学的根拠に基づく医療) の3つが大切であると述べられました。
 また、整形外科医と協力して行った最新の臨床研究について、腰部脊柱管狭窄症の神経根型に対する治療において「薬物」、「運動」、「鍼灸」の3つの方法を比較したところ、鍼灸が最も有効であったとする大変興味深い結果についてご紹介頂きました。とくに、腓骨頭下部の鍼刺激により脊髄神経内の血流改善の様子を示す動画は、驚愕に値する大変貴重な映像でした。
聴講した学生・教員は、様々な病態における鍼灸の可能性や科学的根拠に基づく鍼灸実践の重要性について、あらためて認識した実り多き一日となりました。
今年6月の全日本鍼灸学会は東京大学で開催され、粕谷先生の臨床研究についても報告される予定です。粕谷先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。