11月26日の某新聞に「コロナ禍の閉店「悔しい」〜苦境 マッサージ業界」という記事が掲載されました。
観光業の低迷に加え、コロナ禍で仕事が激減したマッサージ師が廃業に追い込まれた経緯を踏まえ、観光地におけるマッサージ業の現状と問題提起が主な内容となっています。
記者は、観光地の旅館やホテルにおいて、出張施術を業とするマッサージ師の苦境についてクローズアップしたとしており、その実情は大変なご苦労があると理解しています。
しかし、読み手によっては、ややもするとマッサージ業界全体が苦境に陥っているかのような、ネガティブなイメージを抱きかねないことを懸念します。
「あん摩マッサージ指圧師」が活躍する分野は、観光地はもとより、保健医療福祉、美容、スポーツなど多岐にわたっており、本校にはこれら企業から毎年250件ほどの求人を頂いています。
つまり、マッサージ業界全体としてはまだまだ元気で、人手不足の状態が続いており、決して苦境に陥っている訳ではないことを是非知って頂きたいと思います。
本校もかつては、熱海に訪れる観光客の疲れを癒すマッサージ師養成が主たる使命でありました。
しかし、社会のニーズ、学習者のニーズも時代と共に変化し続けており、これに伴い、教育もまた変えるべきは変えていかねばならないと考えています。
報道の方々には、次はマッサージ業界の明るい部分に光を当てて下さるよう期待します。