心と体を静かに春を待つ。

心と体を静かに春を待つ。

 本日(12月7日)は、24節気の大雪(たいせつ)にあたります。平野にも本格的に雪が降り積もってくる頃です。長期的な気象情報ですと、今シーズンの冬は寒くなる傾向のようです。

 さて、東洋医学のバイブルである黄帝内経には冬の過ごし方も記載されています。

 “冬の3か月は、万物が静かに潜伏して、平蔵する季節である。水は氷となり、地面は凍ってさける。人は陽気を乱してはいけない。早く寝て遅く起き、必ず日光を待って活動する。志を伏すかのように、あるいは隠すかのように、まるで人に話しにくい私情があるかのように、また密かに自分に得ることがあるかのように安静に保ちなさい。皮膚を開いて汗を出すようなことをして、体内の陽気をもらすようなことをしてはいけない。これが、冬気に適応して、蔵気を養う道である。もし、これに逆らえば、腎を傷つけ、春になって痺厥の病にかかり、春の生気に適応できなくなってしまう”

 古い言葉で、なかなか難しいですね。「冬の時期は、じっと静かにしてエネルギーを蓄えておきましょう。冬の間にエネルギーを使いすぎると、春の自然も生活も活発になり始める時期に体内のエネルギー不足が起こり動けなくなってしまう」という感じでしょうか。

 師走に入り年末年始というだけで何となく慌ただしさを感じてしまう時期ですが、心静かに保ち、時には朝寝坊して日光浴をするのも良いと思います。ぜひ、お試しください!!