ゴホン10万、ハクション100万!

ゴホン10万、ハクション100万!

 最近、朝晩の冷え込みが厳しくなってきています。今朝は、車の屋根に霜が降りていました。しかし、昼間に日差しが入る部屋で日光に当たっているとポカポカと気持ちの良い小春日和です。

 さて、冬の到来と共に襲って来るのは、『乾燥』です。本校附属の、臨床センターは治療ブースが5ベットあり広々としています。しかし、冬になり暖房をつけると湿度は急降下。30%を下回ってしまう時もしばしば。


 乾燥していると、発生する嫌な奴の代表“静電気”もバチバチです。私たちのような、患者さんに直接触れる仕事をしていると、施術者が患者さんに触ろうとした瞬間にバチッとやってしまいます。患者さんにしてみれば、不意に襲われる静電気。本当に申し訳ないです。静電気を起こさないよう、患者さんに触れる前に壁を触って放電してから触るようにしているのですが、完全に防ぐことは難しいです。

 乾燥でもう一つ厄介なのが、感染症が拡がりやすくなってしまうことです。部屋の湿度が40%以下になるとウィルスの水分量がすぐに減り軽くなることで、落下速度は緩やかになり空気中に浮遊している時間が長くなります。
 新型コロナウィルスにも「オミクロン株」のような変異株が出てきたようです。乾燥のキツい時期には部屋の保湿にも気をつけてください。40〜60%程度の湿度を確保しておきたいです。

 臨床センターでは、今シーズンから加湿器をドンっと3台増台して稼働中です。昨年は、大型の加湿器1台での対応でしたが、なかなか適正の湿度に持っていくことができずにいました。その反省を活かして、大型の加湿器に加えて小さめの加湿器をいろいろな場所に設置しました。こちらの方が、湿度が上がりやすい気がします。

 “ゴホン10万、ハクション100万”という標語があります。風邪をひいた人が咳をすると10万のウィルスが飛散する、クシャミをすると100万のウィルスが飛散するという意味です。
 

 湿度が低下しやすいこの時期、皆さんも加湿して風邪を予防しましょう!!